アメリカで起きた黒人男性の死亡事件を契機にサッカー界でも人種差別に反対する声がふたたび高まっている。

そうしたなかで、ドナルド・トランプ大統領のツイートが物議を醸した。アメリカサッカー代表が国歌斉唱時の起立を求める規則を撤廃すると、「もうサッカーは見ないぞ」と脅しともとれるツイートをしたのだ。

これに対し、ニューカッスルに所属するアメリカ代表DFデアンドレ・イェドリンは代表から去ることを検討しているようだ。『Sky Sports』によれば、「全員が平等ではない」国を代表することは難しい感じているのが理由だそう。

26歳のイェドリンはアメリカ代表62キャップを持つ選手。ネイティブアメリカン、アフリカ系アメリカン、ラトビア系の血を持ち、祖父母に育てられたという経歴がある。

彼を世界的に有名にした異次元プレーがこれだ。

とんでもないスピード!まさに超人的だ…。

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そのイェドリンはジョージ・フロイドさんの死亡事件が起きた後、祖父から「孫がいまのアメリカで暮らしてないでよかった」というメールを受け取ったそう。若い黒人男性の命が危険に晒されていると感じていることが理由で、イェドリンも祖父の意見に同意している。

デアンドレ・イェドリン

「祖父は1946年生まれなので、当時はまだジム・クロウ法(人種隔離についての州法)があった。彼は公民権運動のなかで生きてきた。

60~70年経った今、孫の安全と声明を危惧していると言う。それを考えてみるとクレイジーだよ」

「この実情では、アフリカ系アメリカ人男性としての自分が、全ての人々を平等扱いしないこの国を代表するのは難しい。

彼(トランプ大統領)があれを言ったという事実は悲しい。彼は有利な立場にあるし、何らかの理由で人々は彼に耳を傾けるからね。

でも、正直なところ、彼が試合を見ようが見まいがどうでもいい。本当にどうでもいい」

「なぜ人々がひざまずいて、『Black Lives Matter』というのかを理解してない人達はまだいると思う。

黒人の命が白人と同じ水準に達していないという危機がある。それは、他の少数民族も同じだ。彼らは水準に達していないし、白人の命と同じでもない」

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