かつてアーセナル生え抜きの逸材として大きな期待を寄せられていたジャック・ウィルシャー。

2013年に決めたこの伝説シュートはアーセナル史上に残るスーパープレーとして語り継がれるはずだ。

何度見てもミラクル!

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そんなウィルシャーだが、9歳の時にアーセナル入団を断る寸前だったそう。『The Lockdown Tactics』のポッドキャスト配信でこんな話をしていた。

ジャック・ウィルシャー(現ウェストハムMF)

「俺がルートンでプレーしていた頃にバーネットと対戦した。その時の審判が、実はアーセナルのスカウトだったんだ。

試合が終わると彼は親父のもとにやってきて、私と一緒に来てほしいと言ってきたのさ。

彼は入団テストだったことさえ言わずに、ただ俺をアーセナルと契約させたがった。

おかしかった。そういうことができるある種の移籍期間でなければいけなかったからね。

正直、俺は行きたくなかったんだ。

毎日、ルートンからロンドンまで15分かかる。親父は仕事を早く切り上げなければいけなかっただろう。

その時、親父が俺にプレッシャーをかけることはなかったけれど、自分がどうすべきが分からなかった。

はっきりと覚えているよ。俺は9歳で、仲間と公園にいた。

親父が赤い小さなワゴン車を停めて、今日が決断する最終日だと言ってきた。

そして、俺は仲間たちに『くそったれ!俺はアーセナルに行く』と告げた。その後の話は言うまでもない。

親父はよくやったよ。俺たちは子供の頃にあまり(金が?)なかったし、彼は配管工だった。

彼が4時に仕事を終えると、俺たちはロンドンまで1時間ほどかけて通った。

10歳からは週に3日はそんな感じだった」

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