世界に拡大している新型コロナウイルス。プレミアリーグでもチェルシーFWカラム・ハドソン=オドイやアーセナルのミケル・アルテタ監督の感染が判明している。

そうした中、かつてチェルシーのクラブドクターだったエヴァ・カルネイロ氏がサッカー選手のウイルスに対する脆弱さについて語った。美人女医として有名だった同氏はこんなアイス・バケツ・チャレンジ動画も話題になった人物だ。

いまや懐かしの…。

『Daily Mail』によれば、エヴァはこう口にしていたという。

エヴァ・カルネイロ

「プロ選手たちは定期的に免疫低下になることが証明されている。

血液検査と上気道感染症などの感染症の罹患率によって実証済み。

それは彼らがプレーするスポーツの量に起因する。

身体的活動、プロレベルでのプレー、72時間ごとの試合、そして、練習も体に負担をかける」

「彼らはプライベートジェットで移動したとしても、空港には入らなければいけない。

旅は睡眠のリズムを変えることにもなる。早朝に戻ってきて疲れが出ることで、また感染しやすくなる。

選手たちはより大きなコミュニティに晒されているファミリーの一部でもある。

握手やハグなど感染を拡大させうる行動を変更するように選手やスタッフたちを説得するのが文化的に難しいこともある。

選手を隔離させたいと思うかもしれないが、それは許容度が低く、周囲からは個人を隔離させたくないという自然な欲求もある。それには管理と交渉が必要になる」

プロ選手たちは体に負担のかかるハードな日常を過ごしているほか、海外遠征も疲労と免疫力低下につながりうる。さらに、(海外チームとの対戦を含めた)数多くの試合が組まれていることで、一般の人達よりもリスクが高まる。

また、チームはスタッツも選手も同じホテルに滞在し、ロッカールーム、ミーティングルーム、ダイニングルームなどで過ごす時間が多い(家族のように濃厚接触)。

そして、免疫システムが低下すると、選手たちは感染力の高いウイルス性胃腸炎などに感染しやすくなるという。

そのためクラブドクターたちは季節性インフルエンザが流行する時期には厳格に感染防止に取り組んでいるそう。感染回避のためにチームバスに乗った際、選手たちは手を消毒したほうがいいとも。

なお、エヴァは当時のジョゼ・モウリーニョ監督に公然で叱責されたことが発端となり、2015年にチェルシーを退団。法廷闘争にまで発展したが、その後モウリーニョと和解したほか、クラブ側が全面的に謝罪している。

【厳選Qoly】今晩運命のカタール戦!U-23日本代表、奮起が求められる3名

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら