今年からJリーグでも導入されたVAR(ビデオアシスタントレフェリー)。
そうしたなか、UEFAは来季からのチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグでは、VAR上のオフサイドラインをより太くすることを決めたようだ。
昨季のCLでもVARによるオフサイドが大きな話題になった。トッテナム対マンチェスター・シティ戦での劇的シーンがこれ(以下動画55秒~)。
これは確かにオフサイド…。
『Sky Sports』によれば、UEFAのアレクサンドル・チェフェリン会長がこう明言したという。
アレクサンドル・チェフェリン(UEFA会長)
「1cmのオフサイドはオフサイドではない。
なぜなら、それがルールの意図するものではないからだ。
VARが介入するためには明らかなミスでなければならない。
よって、より太いラインは不可欠だ。ラインは主観的に引かれているからね。だから、正確ではない。
もし1cmで…間違った決定でクラブのシーズンを台無しにしたら。
個人的にはハンドにも問題があると考えている。
だが、それについては厳密に何をするべきかは分からない。審判団と相当に協議している」
VAR上のラインを太くすることでcm単位でオフサイドか否かを判断することを避けるようだ。この決定はゴールがより多くの生まれることを促進させる狙いがあるとのこと。
サッカーのルール立法者であるIFAB(国際サッカー評議会)は、それぞれのリーグ・大会にVARシステムの精度を決めることを認めており、オフサイドラインの幅に関する特定の規定は設けていない。そのため現行のルール上でラインを太くすることは可能だそう。