ブンデスリーガ8連覇を目指すバイエルン・ミュンヘン。敵地での第24節ホッフェンハイム戦には0-6で圧勝した。

6点差をつけた試合終盤にはピッチ上で驚きの光景が。まだ試合中にもかかわらず、なんと敵である両チームの選手たちが一緒にパス交換をしていたのだ。その仰天シーンがこれ。

こんなのは見たことがない…。一体なぜなのか。

試合中にアウェイのバイエルンサポーターたちはホッフェンハイムのオーナーであるディートマー・ホップ氏を中傷するバナーを掲げた。

『DW』によれば、6点目が決まった後の67分に最初のバナーが掲げられ、主審はプレーを中断したという。さらに、その10分後に2度目のバナーが掲げられたところで、主審がふたたびプレーを止めたそう。

その際には、バイエルン選手だけでなく監督やオリヴァー・カーンら首脳陣もサポーターのもとに行き止めるように促した(上記2つ目の動画で、ハンシ・フリック監督も激昂している)。

審判団はUEFAのルールに則って試合を中断し、両チームの選手は一旦ピッチを去ることに。その後、ピッチ上に現れた選手たちは、ファンの行為に対する抗議として、残り13分間はプレーをせずにパスを回すことにしたという。

バイエルンのルンメニゲCEOは「起きたことを恥じているし、ホップに謝罪した」とコメント。「スタンドにいた人間に対して行動を起こす。スタジアムに彼らの居場所は絶対ない」とも断罪していた。

ホップ氏はドイツ最大のソフトウェア企業『SAP』の創始者であり、巨額の投資で下部チームだったホッフェンハイムを強化した人物。ただ、国内には同氏とホッフェンハイムを忌み嫌うサッカーファンたちが存在し、長年に渡って抗議活動が続いてきた。この数か月でそれがエスカレートしていたという。

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