現在新型コロナウイルスの影響によって開幕が延期されている中国リーグ。東京五輪を目指す女子代表チームもオーストラリアで1週間に渡って隔離されたという。
また、その中で国内リーグにも厳しい状況が訪れているようだ。
数年前には「爆買い」とも呼ばれた中国リーグ。2部のクラブにも有名な外国人選手が移籍するような盛況を見せていた。
しかしそれから中国政府の意向で投資が制限されるようになり、持続可能な経営を促す取り組みが行われている。
そして『China.org』の報道によれば、すでに今シーズン開幕前に9つものクラブがプロリーグから脱退することになったという。
2部では四川隆発、上海申鑫、広東華南虎の3クラブが2019年の人件費を支払えず。3部では6つものクラブが経営破綻したとのこと。
中国サッカー協会は、昨年10月から「選手やコーチ、スタッフの給与を期限までに支払わなかった場合、プロリーグ参戦の権利を剥奪する」というルールを制定した。
2020年からは給与額の制限も加わり、過剰な支出を抑制するための手続きが進められている。
記事によれば、2018年に中国3部リーグを戦っていたクラブの平均収入は900万元(およそ1億4000万円)だったが、その平均給与支出は800万元(およそ1億2500万円)で、バランスを欠いたものになっていたようだ。
2部~3部リーグに所属するクラブの平均損失も2000万元(およそ3億1400万円)に達していたとのこと。
収入と人件費の支出が明らかに見合っていない状況のクラブが多く、ルールの導入で一気に破綻が進んだようだ。