レアル・マドリーMFフェデ・バルベルデがアトレティコとのスーペルコパ決勝でやった決死タックルが物議を醸している。
アルバロ・モラタの決定機を退場覚悟で潰したのだが、結果的にレアルに優勝をもたらすプレーになったのだ。
退場覚悟でチームを救ったプレーとして、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが2010年のワールドカップでやった意図的なハンドとも比較されている。
また、英国ではサッカー史に残るプロフェッショナルファウルとして、オレ・グンナー・スールシャールの伝説的タックルの話題が再燃。マンチェスター・ユナイテッドを救った一発退場シーンがこれだ。
スールシャールはバルベルデとほぼ同じような形で決死タックルを敢行して一発レッドカード!
これは、1997-98シーズンのプレミアリーグ、ユナイテッド対ニューカッスル戦の出来事。1-1で迎えた後半44分にユナイテッドが大ピンチを迎え、スールシャールは退場覚悟でロブ・リーを潰した。
このプレーで結果的に失点を免れたユナイテッドは勝点1を獲得。アーセナルとの熾烈な優勝争いのなかでの大きなプレーだった(ただ、ユナイテッドは勝点差1で優勝は逃している)。
この退場覚悟のタックルについて、スールシャール本人は『fourfourtwo』のインタビューでこう述べている。
オレ・グンナー・スールシャール
「(選手にも同じことをやるようアドバイスをする?)
決してしない。やらないことを勧めるよ。
なぜなら、自分は最終的に罰金とヘアドライヤー(ファーガソン監督の激怒)を食らったからね!
ロブ・リーがペナルティエリア内に入る前に捕まえなければいけなかった。追いかけながら『捕まえてやる!』と思っていた。
でも、最後の5メートルで痙攣を起こして、捕まえられないことを悟ったんだ…。
(観客からは)拍手をされたけれど、監督からはされなかった。
彼からは『マンチェスター・ユナイテッドで我々はあんなやり方で勝つことは決してしない。我々はフェアプレーで勝つ』と叱りつけられたよ。
自分にとっては目からうろこが落ちる思いだった。
『よくやった』と言う監督もいるだろう。でも、彼はああいう勝ち方は受け入れない。
それが彼の全てを言い表しているよ」
チームを救うようなプレーだったが、当時のアレックス・ファーガソンからはユナイテッドらしからぬ行為だと怒られたんだとか。