このところイタリアでは大きな問題の一つになっている人種差別。

ブレシアに所属しているマリオ・バロテッリは観客席からのヤジに耐えきれず、ボールを客席に蹴り込むという行為も見せた。

怒りのあまりピッチを去ろうとするバロテッリを、仲間が慰める…見ているだけで辛い場面だ。

このような事件を減らすため、イタリア・セリエAでは今回反人種差別キャンペーンをスタートさせることを発表。ところがそれに使われるポスターが「人種差別的」と批判を受けている。

これは猿をモチーフとした絵を書くアーティストのシモーネ・フガッツォットによる作品。

「猿という言葉を検閲するのではなく、コンセプトを変えて、結局我々はすべて猿なのだと言おう」

「我々は人間という猿であり、重要なことは平等と兄弟愛の概念を聞くことである」

とフガッツォットは説明しているが、このポスターは各方面から大きな批判を受けているとのこと。

ロメル・ルカクの代理人は『Telegraph』に対して「セリエAは口を開くたびに物事を悪化させる。結局彼らの理解不足を示すだけだ」と手厳しく批判。

またセリエAで戦っているASローマもSNSで見解を発表し、「これが正しい方法であるとは考えない」とリーグの姿勢に反感を示している。

もちろんセリエA側の主張するコンセプトもわからなくはないが…日本ではどのように受け止められるだろうか。

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