UEFA会長を務めていたミシェル・プラティニ氏は、2015年にゼップ・ブラッター元FIFA会長とともに逮捕され、サッカー界から4年間追放された。
しかしその後彼は裁判で無罪を勝ち取り、追放処分も終了。今回新しい本『The King is Naked』を出版することになった。
『Daily Mail』によれば、それを宣伝するために出演したイタリアのTV『Che tempo che fa』で彼は以下のように話したとのこと。
ミシェル・プラティニ
「VARが何も解決してくれないことを説明するのに、30分は必要だ。
私はVARに反対だ。あれはゴミだと思う。そして、我々は残念ながら時間を巻き戻すことはできない」
「64歳になった時、それは最後の冒険をする時間を迎えたということだ。しかし間違いを犯すことはできない。本当に考えねばならない。
サッカー界での活動を禁止されたときには1ヶ月間苦しんだが、それから自分を守る方法を考えた。
スイスの裁判所で無罪を言い渡されたとき、私は物事の顛末を説明するチャンスを得たのだ」
このところ急速に普及を進めているVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)であるが、プラティニにとっては納得いかないものであるようだ。
1985年に日本で行われたトヨタカップで、アルヘンティノス・ジュニオルス相手に伝説的なスーパーシュートを放ったプラティニ。
これがオフサイドで取り消しとなり「幻のゴール」と呼ばれた場面。もしVARがあれば得点と認められていたかもしれないが…。