今季ローゼンボリに移籍し、母国に復帰したニクラス・ベントナー。彼は16歳の若さでアーセナルに引き抜かれた。当時はティエリ・アンリが神がかっていた時代だ。
デカくて速くて上手い!こりゃ、えげつない…。
ベントナーはこの当時のアンリとの秘話を『Guardian』のインタビューで明かした。
ニクラス・ベントナー
「(17歳だった2005年に)U-18チームで18試合12得点、リザーブチームでも5点を決めた。
毎週トップチームの練習に参加することが増えていたけれど、自分は大物と一緒にトライアルしているだけの存在であることを忘れてしまうこともあったんだ。
ある練習で2タッチしかできない11対11のゲームをプレーしていた。
ティエリ・アンリが3回タッチするのを見た俺は『3タッチ』と叫んだ。すると、ヴェンゲルのアシスタントだったパット・ライスから『続けろ、いいから!』と叫び返されてね。
でも、アンリには俺の声が聞こえていた。彼は俺のほうを向き、唇に指を当てて、『Sssssssh』と言ったんだ。
その直後、自分も同じことをした。パスする前にボールがかかとと爪先に当たったんだ。
一連の動きだったのに、アカデミー選手(ベントナー)はフリーキックをとられた。
俺は文句を言い始めた、大いにね。全員同じにすべきだろって言ったんだ。
アンリは黙れと言ってきた、今度はたくさんの罵声も使ってね。
後から考えれば、いいアドバイスだ。でも、俺は受け入れなかった。黙るのはお前だと言い返したんだ」