Jリーグでも2020年から導入されることになったビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)。ただ、様々な課題も残っている。

スペインではテレビ放送上のVAR画像が問題になっているようだ。

それは、ラ・リーガ第7節アスレティック・ビルバオ対バレンシア戦で起きた。前半27分にバレンシアMFデニス・チェリシェフが決勝点を奪った場面だ(以下動画1分47秒~)。

再生はYoutube上で。

ビルドアップの際にFWマクシ・ゴメスがオフサイドだったかがVARでチェックされた。結果、オンサイドだったとして得点は認められたのだが、テレビ放送上ではオフサイドだという画像が表示されていたという。

これがその違い。左側がテレビ上で放送されたオフサイドライン、右側がVARで表示されていたラインだとか。

この件について、スペインサッカー連盟(RFEF)が声明を発表。テレビ放送を製作する『Mediapro』を強く非難した。

スペインサッカー連盟

「スポーツ規則の最も基本的なルールや国内外の大会のルールに反し、試合製作者はVAR(上のライン)に対応していない架空のオフサイドライン画像を表示した。

その画像は技術的に厳密さに欠け、歪められたプレーの見え方をもたらした。

VARプロバイダーやスペイン人審判の技術についての信頼を貶めるような社会的警鐘を生み出す策略だ」

『AS』などによれば、VARへの信頼性を失墜させる目的でこのような行為を続けた場合には、『Mediapro』に対して法的措置に出るとも表明したようだ。

VARで用いられた正しいライン画像がテレビ放送上で流されたのは後半に入ってからだったそう。

なお、一部メディアでは、「スペインサッカー連盟がVAR製作者を非難した」としているが、それは誤りのはず。

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