なでしこジャパンのワールドカップの戦いが終わった。決勝トーナメント1回戦でオランダに2-1で敗れたのだ。
勝負を分けたのは終了間際のPK判定。熊谷紗希の腕に相手のシュートが当たり、ハンドとジャッジされた。主審はVARの判断も待ったが、結論は変わらず。
6月から発効になった新ルールでは、ペナルティエリア内でのハンドは意図的か否かは考慮されなくなった。問題になるのは、手・腕の位置が不自然かどうか。
今回のシュートは至近距離からの避けようがないものだったため、熊谷に対する「harsh(厳しい)」ジャッジだったという声が海外でも少なくない。
ここでは、英国メディアはどう伝えたのか調べてみた。
『Guardian』
「熊谷の体から出ていた左手に当たった。完璧にPKだ。
当然VARのチェックもあるが、(PKは)与えられることになる。
泣きっ面に蜂、熊谷にはイエローカードも提示された」
『BBC』
「日本のDFに出来ることはなかったし、主審のジャッジは無慈悲にも思えた。
だが、新しいPKルールでは、ハンドは意図的であろうとなかろうとPKになるということも含まれており、正しいジャッジだった。その後にVARもそれを確認した」
レイチェル・ブラウン(『BBC』で解説した元イングランド女子代表GK)
「PKにされるべきではなかった。
彼女の腕の上部に当たっていたし、腕は自然な位置にあった」
【関連記事】そりゃそうだろ!「VARのアキレス腱はハンドの判定」
また、SNSでは「どうやってあれがPKになる?1ヤード(の至近距離)からの直撃だった」という声も。