この件に関しては、先のFIFA U-20ワールドカップでも似たようなことがあった。
日本は同大会のラウンド16で韓国と対戦したが、前半、ゴール前で西川潤(桐光学園)の放ったシュートが韓国DFの手に当たったかに見えた。
しかし主審は笛を吹かず。日本側もあまり要求することなく試合は再開されたが、逆に後半、郷家友太が先制ゴールを決めた際には韓国が強くVARを要求。その結果、ゴールはオフサイドとして取り消された。
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ご存知の通り、その後ゴールを決めて日本を破った韓国は、準優勝にこそ終わったものの決勝にまで勝ち進んでいる。
また今大会、日本と共にアジアから招待国として参加しているカタール代表は、グループ第2節のコロンビア戦でこのようなことがあった(動画2分25秒から)。
5バックを敷いて失点を防いでいたカタールは後半、ハンドによるPKの判定を下される。しかし選手全員が主審を取り囲んでこれに抗議したのだ。
すると主審はVARを確認することとなり判定は覆った。いわばカタールはPK取り消しを自らの手で“勝ち取った”のである。
これらの行為について、国際大会で毎度のようにフェアプレー賞を受賞している日本人の価値観でいえば潔くないように映るかもしれない。
個人的にも審判を取り囲んでの要求は、正直にいって見苦しいとさえ思う。しかし実際に試合の結果を左右している現実も見なくてはならないだろう。
賛成か反対かを問う前に、まずこうしたことが起きている現状をしっかり認識し、日本サッカー界全体としてどのように取り組んでいくのかを示していくべきなのではないだろうか。
日本時間25日朝に決勝トーナメント行きをかけたエクアドル戦が行われるが、今回こそ後から後悔することがないように願いたい。