かつてイタリア代表を背負って立つ存在になると期待されていたアルベルト・アクイラーニ。

非凡なセンスを持つエレガントなテクニシャンとしてローマ、リヴァプール、ユヴェントス、ミランなどでプレーしてきた。

その彼がInstagramでデビュー時の思い出を明かしていたぞ。

アルベルト・アクイラーニ

「セリエAでのデビュー戦。2003年5月10日、ローマ対トリノ。

カッサーノ、まだとても若かったダニエレ・デ・ロッシの素晴らしいゴールで僕らは3-1とリードしていた。

そして、カペッロ監督から『交代だ、お前の番だぞ』と告げられたんだ。

子供の頃に想像していた感情を全て試す時間はなかった。

なぜなら、すぐにエメルソンとの交代でオリンピコのピッチに初めて投入されることになったからね。

3分あったんだけど、自分はボールに触れることができなかった。

すると、主審のティツィアーノ・ピエリが僕のもとへ来てこう言ったんだ。

『心配するな、君がボールに触れるまで私は終了のホイッスルは吹かない』って。

試合は予定されていた時間よりも1分半ほど長く続いた。

そして、自分がセリエAで初めてボールに触った後、終了のホイッスルを聞いたんだ。

このような振る舞いを忘れることは難しいよ。この日のことを忘れることはできない」

当時18歳だったアクイラーニが投入されたのは、後半45分。主審はデビュー戦だった彼がボールに触れるまで試合を終わらせなかったそう。なかなか粋な配慮だが、もし1点差だったら出来なかったことかも?

【関連記事】プレミアで燃え尽きた「10代の天才」10名

34歳になったアクイラーニは昨夏にラス・パルマスを退団、現在はフリーとなっている。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介