『AP』は17日、「バングラデシュのFIFA理事会メンバーであるマフフザ・アフテル・キロン氏が、首相への侮辱罪で逮捕された」と報じた。

マフフザ・アフテル・キロンは1966~67年生まれの女性。2015年の女子ワールドカップなどの組織委員会で活動した実業家で、2017年にモヤ・ドッドとの選挙で勝利し、FIFAの理事会に入っている。

記事によれば、彼女は出演したTV番組でのインタビューで「首相はサッカーとクリケットで2重の基準を持っている。個人的な利益のためにクリケットへ報酬を与えるが、サッカーは無視している」と発言したそう。

この発言がバングラデシュ首相のシェイク・ハシナ氏に対しての名誉毀損にあたるとして、キロン氏は身柄を拘束されたとのこと。

土曜日には保釈の要求も拒否されており、すでにキロン氏は刑務所へと送られているという。

バングラデシュの女性首相として知られるシェイク・ハシナ氏は、同国最初の首相であるシェイク・ムジブル・ラフマンの娘にあたる。

2009年1月から父と同じバングラデシュ首相を務め、昨年12月の選挙で第4期目の当選を果たしている。

【関連記事】FIFA19、「評価よりも役に立つ」隠れた名選手たち10名

バングラデシュを経済成長させたことに対する評価がある一方で、強権的で権威主義的な慣行、メディアへの厳しい報道規制については人権団体や野党から批判を受けている。

【厳選Qoly】遠藤航の運命は…オランダ人監督に「プライドをズタボロ」にされ人生が変わった世界的スター5名