先日までUAEで行われていたアジアカップで、試合以外に大きな話題を集めた事件があった。

イギリスのウォルヴァーハンプトンに在住しているアリ・イッサ・アハマド氏がアジアカップ観戦のためにUAEを訪れたところ、カタールのユニフォームを着ていただけで逮捕されたのだ。

その後UAE当局は「カタールのユニフォームを着ていたから逮捕したのではなく、自傷行為で虚偽の通報をしたためである」と発表したが、『Guardian』の報道によれば、釈放され木曜日に帰国したアハマド氏の体には激しい傷が認められたという。

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体には多くの刃物による刺し傷と切り傷があり、殴打されたことによって歯が破損していたそう。また、2月12日までは数日間食物も水も与えられず、睡眠も禁止されていたとも。インタビューにおいてアハマド氏は以下のように語ったようだ。

アリ・イッサ・アハマド

「私は100%UAEで死ぬことになるだろうと思った。

しかも、彼らが私を殺すのではなく、私が自殺するようにさせるのだろうと」

「イギリスに戻る飛行機に乗る前に、空港のUAE連邦職員は私に『UAEはとてもいい国です』と言った。

私に起こったことにどうやって正義を見い出せばいいのかわからない」

アハマド氏が逮捕されたのは、イラク対カタールの試合の次の日だったという。

試合の日にはUAE当局の人物から「なぜカタールのシャツを着ているのか?」と聞かれたものの、その際はドバイのホテルに無事戻っていた。

しかし次の日の朝にビーチへ行こうとホテルを出ると、彼を追跡してきた車から複数名の男が飛び出してきたという。彼らによってアハマド氏は車に押し込められ、手錠をかけられ、頭部に袋をかぶせられた。さらに手や胸をナイフで傷つけられ、顔を殴られたそうだ。

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