Jリーグと株式会社コナミデジタルエンタテインメントは3月1日、モバイルゲーム『ウイニングイレブン2019』を競技タイトルに使用したeスポーツ大会「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」を共同開催することを発表した。
今回の取り組みは、もっとも身近なデバイスであるスマートフォンを活用したeスポーツを通して、新しいサッカーの楽しみ方を提供し、サッカーファンの拡大を目指すという、双方の目的が一致したことを受けて実施されるもの。
初心者から上級者まで幅広く参加できる大会をコンセプトとし、世界累計1億5000万ダウンロードを突破しているモバイル版の『ウイイレ2019』を競技タイトルに、J1・J2の全40クラブそれぞれに3選手を登録して行うJクラブ対抗戦となる。
今大会の大きな特徴は賞金。成績順位に応じてJリーグから賞金総額1,500万円が支払われるのだが、プレイヤーではなく各クラブへ支払われる形となっている。つまり、現実のクラブの強化に繋がるのだ。
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この仕組みは非常に興味深い。日本でも注目が高まりつつあるeスポーツだが、「スポーツ」を謳っているようにゲームをプレイする選手やチームに注目が集まる一方、タイトルごとで区切られるため盛り上がりは比較的狭い範囲にとどまりがちだった。
今回発表された「eJリーグ ウイニングイレブン」は、主催が日本屈指のスポーツ団体であるJリーグ。各クラブはそれぞれに大きなコミュニティを持ち、サッカーファンのすそ野も広い。また、サッカー自体が誰もがルールを知る世界的スポーツだ。
プレイヤー個人よりもクラブをフィーチャーし、より広範囲を巻き込むことができる「eJリーグ ウイニングイレブン」がどのような影響や価値をもたらすのか。eスポーツの未来を占う意味でも意義深い大会といえる。
2019シーズンの大会は3月7日(金)からエントリーがスタート。まずはオンライン予選が行われ、対戦成績の上位者がクラブ代表選考会へ進出。総当たり戦で、各クラブの代表チームメンバー(「15歳以下(U15)」「18歳以下(U18)」「全年齢(フル)」の年齢別3選手)を決定する。本大会は今年7月に実施される予定だ。
細かい日程や応募資格など、詳細はJリーグ公式サイト内の特設ページを参照のこと。
開幕したばかりの明治安田生命Jリーグとともに、「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」にも大いに注目である。