シュミレーションゲームとJリーグの相性の良さ

サカつくの楽しさは、選手やクラブの育成、自分らしいチーム作りだ。決して強さばかりを追い求めるだけではない。自分で操作することはないので、操作感を気にする必要もない。

おらが街のチームを作っていけるとなると、Jリーグと非常に相性が良い。「シュミレーションゲームというジャンルなのは非常に大きい」と開発陣は語る。

何よりその知名度は非常に強い。ゲーム機のDreamcastが復刻するニュースもでたが、セガやDreamcastという名前を知っているファンはある程度大人になってしまった。

今のユーザーにとっては「ソフトメーカーのブランド」よりもタイトルの方が大事なのだという。「龍が如くは知っているけれどそれがセガの作品であることを知っている人は一握りなんですね。その中でサカつくというワードは一般の人でも知っているんです。」という言葉からその強いブランド力を感じた。

今作の魅力、それはJ1からJ3まで全部入り

すでに個人単位では小野伸二選手や久保竜彦選手らレジェンドが多数ゲームに登場している。

しかし、今作で使ってほしいのはそうした有名な選手ではないという。ゲームではJ2、J3の選手でも獲得して育てて本編のモードにもっていって戦わせることができる。そして、さらにインターナショナルカップとかで日本代表の監督にユーザーが就任すれば(選べば)、そのJリーガーを日本代表に入れることもできる。

おらが街のチームのヒーローが代表選手として世界を相手に戦う。「そこはロマンになるんじゃないかなぁと」語る通り、やはりサポーターとしては日本代表、そして日本代表に入っていないようなユースからあがってきたような若い選手などをせめてゲームの中だけでも使いたいものだ。

だが、J3まで搭載することでリスクは大きいはずだ。管理コストは当然増えるし需要もJ1、J2より大きくないはずだ。

それについては「やっぱりJ3のクラブのサポーターの熱もしっかり高い。求められてきているのではないかと。実際にJ3まであるということを発表した時に、鹿児島ユナイテッドのサポーターから反応がありました(※J3搭載発表時はまだ鹿児島のJ2昇格が決まっていなかった)。」「大変だという製作都合はわかるんだけど、それをやらなければ意味がない、と。」と回答をいただいた。

「本当はもっと下まで入れたかったぐらい」といい、地域から上を目指していく姿も考えたという。それがサカつくらしさといったところか。