『Daily Record』は20日、「事故死したFWエミリアーノ・サラの移籍金について、支払期限が1週間延期された」と報じた。
今冬のマーケットでナントからカーディフ・シティに移籍することが決まったFWエミリアーノ・サラは、ウェールズに向かう飛行機の墜落事故によって死去した。
その後問題になったのは、彼の移籍金である。ナント側はすでに取引は完了していたとして1500万ポンド(およそ21.76億円)の支払いを求めるが、カーディフ側はそれに難色を示していた。
2月20日がそのうち600万ユーロ(およそ7.7億円)の支払期限であったが、今回両クラブの間でそれを1週間延期することが合意されたという。
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カーディフ側は「事故の調査が終わるまでは支払うことができない」という方針を明確にしている。
ナント側かエミリアーノ・サラの代理人に事故を導いた原因がある可能性があり、その場合は法的措置に出るという立場があるからだ。
一方、ナントはエースを失ったことから後釜を探さなければならない状況にある。
また、サラの移籍金の50%はボルドーに支払うという条項が存在していたため、ナントにもこの取引によって支払い義務が生まれているのだ。
もしこの対立が解決されない場合、FIFAの紛争解決室に判断が委ねられるか、それを飛び越してスポーツ仲裁裁判所に持ち込まれるか…となる。