2004年:アジアカップ準々決勝 vsヨルダン(△1-1 PK4-3)

選定者:カゴノブアキ

試合内容ではワーストゲームに近いかもしれないが、その勝利に至った経緯はまさにベストだった。これからも未来永劫語り継がれる120分であるに違いない。

PK戦に持ち込まれたときの緊張感。中村俊輔と三都主アレサンドロの軸足が滑り、連続で失敗した際の絶望感。今なお忘れられない重圧だった。

そして宮本恒靖の必死の交渉によるエンド交換、さらに守護神川口能活の鬼気迫る連続セーブでの大逆転…。

大会を通して会場だった中国は反日ムードに包まれ、準決勝バーレーン戦でも大苦戦を強いられ、決勝では中田浩二のゴールにハンド疑惑も。話題で一杯の大会だったが、最も印象に残っているのはヨルダン戦だ。