アジア王者となった鹿島アントラーズは、今夜FIFAクラブワールドカップの準決勝でレアル・マドリーと対戦する。両チームの勝者と決勝戦で対決するのは、元鹿島のカイオ擁するアル・アインだ。
そうした中、かつて同じように鹿島に所属したブラジル人選手が、今大変なことになっているという。
『Globo』のインタビューで窮状を明かしたのは、2011年に鹿島でプレーしたタルタ(ヴィニシウス・シウヴァ・ソアリス)だ。
29歳になった彼は今年7月にイラン1部リーグのフーラド・フージスタンへ移籍した。
ここまで12試合に出場しているのだが、給与が未払いになっているという。そして、ブラジルに帰国しようとしたところ、パスポートを没収されてしまったとも…。
タルタ
「ここで戦っている。イランに来たが、4か月以上も給与の支払いがなかった。
去るためにパスポートをとろうとした、給与が不足していたからね。
だが、彼らはパスポートを取り上げ、返したがらなかった。
5日もクラブに連絡をとろうとしているが、いつも新しい話が出てくる。
そのためブラジルに帰れていない。非常に不快な状況にある」
「パスポートと出国ビザが必要になる。
就労ビザはあるが、出国ビザをとらなくてはいけない。
私が何も受け取らずに去るように、彼らはこういう状況を強いたいのだと思う。
彼らが私のパスポートや書類を保管している。
私は彼ら(クラブが所有する?)の家に住んでいる。いつまでそれが許されるのかも分からない。
非常に厄介な状況だ。イランに来たがっている人達に警告するためにはいいが」
彼が住んでいるアフヴァーズという街から、在イランのブラジル大使館がある首都テヘランまでは800km以上も離れており、それも障壁になっているとか。
同紙は、在ブラジルのイラン大使館にこの件を把握しているのかを問い合わせたというが、まだ返答はないようだ。