背番号8の別れ

2014年7月15日 J1第12節 vs川崎フロンターレ

セレッソのエースナンバーである「8」をつける柿谷選手のスイス・バーゼルへの移籍が決まり、移籍前のラストゲームとなったのがこの川崎戦でした。

私は試合後に、柿谷選手に最後のインタビュー収録をすることになっていました。そこで、インタビュー中に流すためのサポーターのメッセージ映像を事前にゴール裏に録りに行ったのですが、その時点でもう私は半泣き状態(笑)

サポーターのみなさんの中での柿谷選手は「大切な8番」であると理解しているつもりだったのですが、改めてその思いを聞き、「大切な家族」を見送るような感覚なんだと知ったからです。

その試合終了後に行われた退団セレモニーで、柿谷選手がサポーターへの感謝の思いを告げ、「もっともっと強くなって、ここの8番がもっともっと似合う選手になって帰って来たいと思います」という言葉を残しました。

クラブスタッフの皆さんの表情、スタンドからの激励の声…。あの時のキンチョウスタジアムの雰囲気を忘れることはないでしょう。

「セレッソの8番」という背番号の重さを改めて知った、非常に濃厚な1日でした。