25日、インドネシアで行われているAFC U-19選手権のグループステージ第3節が行われた。

ここまで北朝鮮、タイと難敵を相手に2連勝してきた日本代表チーム。すでに首位通過は決定している中、まだ2位突破の可能性を残すイラクとの対戦に臨んだ。

試合開始からわずか3分のこと、日本はミスから大きなピンチを迎える。セットプレーでのチャンスのあと、バックパスが相手に渡ってしまったのだ。

そこから失点を避けることは不可能とも思えるカウンターを受けてしまったが、キーパーの大迫敬介が飛び出し、最後の壁となった。

しかし、チャンスのあとはピンチあり、そしてピンチのあとにはチャンスあり。

10分には久保建英がペナルティエリアの右に侵入し、その折り返しを混戦の中で滝裕太が押し込む。

先制ゴールを決めたあとも攻撃の手を緩めず、27分には左サイドを飛び出した荻原拓也のクロスから追加点。マイナスのボールを久保がスルーし、フリーで受けた田川亨介がゴールに叩き込んだ。

さらに34分には右サイドからの斜めのパスを田川がスルー。大きなチャンスを得た原大智が3点目を決めてみせた。

余裕が生まれた日本は、後半久保を交代させて3バックをテスト。さらにその中で斉藤光毅のコーナーキックから原のヘディングゴールが生まれ、4-0とリードを広げる。

さらに終盤にはロングボールから抜け出した荻原がキープし、そのパスからチャンスを掴んだ斉藤が5点目を決め、試合を終わらせた。

すでに順位が決定している中、途中出場の斉藤を含めて前線の選手が全員結果を残し、さらにターンオーバーとシステム変更も試すことができた日本。いくつか雑なところはあったものの、運動量にテクニックや高さも加わった新世代のチームが備えるポテンシャルを見せた試合だったといえるだろう。

なお、日本代表は10月28日にグループAの2位となった開催国インドネシアとの対戦を迎える。このチームが大観衆に後押しされるホスト国相手にどう戦うのか、注目である。

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