イングランド・プレミアリーグのアーセナルは、「イワン・ガジディスCEOがACミランに移ることが決まった」と公式発表した。
Raul Sanllehi and Vinai Venkatesham appointed head of football and managing director respectively, as Ivan Gazidis leaves for A.C. Milan
— Arsenal FC (@Arsenal) 2018年9月18日
イワン・ガジディス氏は1964年生まれの54歳。南アフリカで生まれたギリシャ人と現地人とのハーフで、4歳でイギリスに移住した経験を持っている人物だ。
マンチェスター・グラマー・スクールで学び、マンチェスター・シティのサポーターとして育った。オックスフォード大学を卒業後はアメリカに渡り、メジャーリーグサッカーの創設に関与するとともに、2001年には同リーグの副会長にも就任している。
そして2008年にそのマーケティングの腕を買われてアーセナルに加入し、経営最高責任者として辣腕を振るってきた。
しかし今回ACミランからオファーを受けたことでイタリアに渡ることを決断し、アーセナルでの仕事を終えることとなった。
なお、後任としてはラウール・サンジェイ氏(右)がフットボール部門のヘッドに、そしてヴィナイ・ヴェンカテシャム氏(左)がマネージングディレクターに就任することになったとのこと。
ラウール・サンジェイ氏は昨年ガジディス氏に呼ばれ、アーセナルのスカウト部門、リクルート部門を再編成してきた人物。
スペイン出身のビジネスマンで、Nikeで働いた後2007年にバルセロナへ。アメリカ方面とのコネクションを活かし、アレクシス・サンチェスやネイマールの獲得など多くの取引で重要な役割を果たしたという。
また、ヴィナイ・ヴェンカテシャム氏は2010年にアーセナルに入社した人物で、これまではチーフ・マーケティング・オフィサーを務めてきた。多くの商業的パートナーシップの締結に関わり、KONAMIとの契約も彼が主導したものだと言われている。
彼は三井物産やデロイトを経験した後、ロンドン五輪組織委員会の一員として招致活動に関与。その後、アーセナルで国際的なマーケティングに従事してきたスポーツビジネスの専門家である。