15日、2018年度UEFAスーパーカップがエストニアの首都タリンで行われた。

チャンピオンズリーグ王者のレアル・マドリー、そしてヨーロッパリーグ王者のアトレティコ・マドリー。この2チームがバルト三国最北の地で「ダービー」を行った。

試合はいきなり動きを見せる。ゴディンからのボールをバックヘッドで落としたジエゴ・コスタが、独力で裏のスペースへ抜け出す。

ペナルティエリアの右に侵入し、そのまま角度のないところから強烈なシュートを叩き込んだ。アトレティコ・マドリーが先制点を奪う。

しかしながら、クリスティアーノ・ロナウドを失ったとはいえ、レアル・マドリーは地力がある。27分には同点ゴールを奪取。右サイドを突破したベイルのクロスを、ファーポストに入ったベンゼマがヘディングで押し込んだ。

そして62分には、コーナーキックからベンゼマをマークしていたフアンフランがハンド。そのPKをセルヒオ・ラモスが決め、レアル・マドリーが逆転に成功した。

だが、これで試合は終わらなかった。79分にはアトレティコがネットを揺らす。右サイドの高い位置でマルセロからボールを奪ったフアンフランがニアにパス。途中出場のコレアが抜け出して折返し、ジエゴ・コスタがゴールに押し込んだ。

終盤に再びタイスコアとなった試合は、そのまま90分を消化して延長戦へ。

試合が動いたのは98分、得点を奪ったのはアトレティコだった。

高い位置でボールを奪ってショートカウンター、ジエゴ・コスタのパスからトーマス・パーティが抜け出す。マイナスのクロスをサウールが鮮やかなボレーで叩き、ゴールに突き刺した。

さらに104分には美しい崩しでアトレティコが追加点。ジエゴ・コスタが左サイドでキープして上がりを引き出し、ビトーロが繋いでコケがシュート。きっちり枠内に流し込んでみせた。

これで4-2とリードしたアトレティコは、運動量が落ちたレアルに追加点を許さず。レアル・マドリーのUEFAスーパーカップ連覇は2で止まり、アトレティコ・マドリーが2012年大会以来6年ぶり3回目の優勝を果たしている。

なお、アトレティコ・マドリーはUEFAスーパーカップに3回出場して全勝。無敗チームの中ではもっとも勝利数が多い「UEFAスーパーカップマスター」となった。

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