第2位 酒井宏樹(6.3)

今回の日本代表23人の中で「最も頼もしく思えた存在」は右サイドバックにあった。今大会に参加した他国の同ポジションの選手と比較してもトップクラスのパフォーマンスを見せた酒井宏樹である。

近年、サイドにはチームの武器となるアタッカーを据えるチームが多く、実際、日本代表が戦った相手も例に漏れることはなかった。しかし、にもかかわらず失点を必要最小限度に抑えられたのは、酒井が圧倒的な存在感で右サイドを封鎖したからだ。

特にセネガル戦ではキーマンと目されていたサディオ・マネに全く良い所を出させないディフェンスを見せ、日本のドローに大きく貢献。

日本の攻撃が左サイドにやや偏っていたため得意のオーバーラップからの攻撃参加はあまりなかったが、課せられた仕事以上の活躍を見せたことは疑いようのない事実だろう。

ドイツのハノーファーからマルセイユに渡り、既に不動の地位を築いているが、大会終了後にはビッグクラブの食指が動くか。