ワールドカップ本番を控える日本代表は12日、オーストリアのインスブルックでパラグアイ代表と対戦し、4-2で快勝した。
本大会の前に行われる最後の強化試合。日本は0-2で敗れたスイス戦から10人の先発を代えて臨んだが、これが功を奏し、序盤から連動した守備と攻撃で試合を支配する。
良い流れが続く中、先制ゴールを許した際には「またか」という雰囲気も漂った。32分、セットプレーのこぼれをオスカル・ロメロに得意の左足で叩き込まれてしまったのだ。
しかしこの日の日本はこれまでとは違っていた。後半早々、トップ下で先発した香川真司が落としたボールを乾貴士が持ち運んでミドルシュート。これが綺麗にゴールネットを揺らし同点に追い付く。
西野体制での初ゴールを記録した日本は、見えない鎖から解き放たれたように躍動し始める。63分、同じく香川のお膳立てから乾が逆転のゴールを決めると、77分にはコーナーキックから相手のオウンゴールを誘って突き放す。
終盤、リチャル・オルティスに豪快なシュートを決められ1点差に詰め寄られるが、直後、カウンターから大迫勇也のパスを受けた香川が個人技で相手を翻弄し、勝負を決定付ける4点目のゴールを決めた。
乾&香川という黄金コンビの復活で大量点を記録した日本が、4-2でパラグアイに快勝。19日に行われるコロンビアとの初戦に向け、良い雰囲気でロシアに乗り込むことができそうだ。
なお、パラグアイは40歳のGKフスト・ビジャールがこの試合をもって代表引退している。