ワールドカップ初戦となるコロンビア戦まで残すところ10日。

日本代表は、イタリアのルガーノでスイス代表との強化試合を行い、0-2で敗れた。

本来、この時期の親善試合に結果を求めるべきではないかもしれないが、直近4試合で勝ちがなく、西野朗体制になってからは未だノーゴールのチームである。

「少し期待を抱かせてくれるようなゴールシーンぐらいは見たかった…」というのが多くのサッカーファンの率直な感想ではないだろうか。

上述の西野は試合後「アタッキングサードまでは運べている。後は決定力」、「危機感は感じていない」と振り返り、今回の惨状の「A級戦犯」とも称すべき田嶋幸三会長もハーフタイム中にテレビ中継に登場して、「西野監督のやろうとしているサッカーが見えてきている」と語った。

これらの発言が心底からそう思ってのものなのか、チーム内の雰囲気やマスコミに考慮してのものなのか、はたまた、少しでもポジティブになれるように自らに言い聞かせているのか…は本人にしかわからない。

だが、いずれにせよ、彼らのリアクションを含めて、この試合はただ不安を増長させるものであったように思う。

今回は、日本代表が抱える数々の課題の中から、特に取り上げるべき項目を5つに絞り、言及していきたい。