多様化が急速に進んでいる世界のサッカー界。

日本でもかつてとは違い、さまざまな事情により国内でプロになれなかった選手が海を越えてプロ契約を結び、評価を高めてからJリーグに加入するというケースも増加している。

そこで今回は、南米から「逆輸入」の形で日本へ戻ってきた現役Jリーガーを特集しよう。

澤 昌克

現在の所属:柏レイソル(J1)
逆輸入歴:
シエンシアーノ(ペルー)→柏レイソル
デポルティボ・ムニシパル(ペルー)→柏レイソル

南米からの逆輸入の代名詞といえば「ペルーの至宝」こと澤昌克だろう。

高校卒業後に大学へ進学するが、プロになる夢を諦められず休学して一路南米へ。アルゼンチンの名門リーベル・プレートの下部組織でプレーした後、2005年にペルーのスポルティング・クリスタルと念願のプロ契約を結んだ。

その後、デポルティボ・ムニシパル時代に「最優秀外国人賞」を受賞し、同国協会から代表入りを打診されるほどの選手へと急成長。標高約3400mの高地クスコを拠点とする強豪シエンシアーノ時代には、南米のCLに相当するコパ・リベルタドーレスで得点を記録した。

澤の活躍は日本でも話題となり、2008年、柏レイソルに「逆輸入」で加入。一度はペルーに復帰したが、今年再び日立台に帰ってきた。