イタリア・セリエAのミランは、2017年下半期の財務諸表を発表した。

4月に中国人実業家のリー・ヨンホン氏に経営が引き継がれたミラン。新体制の動きのみとなった初めての経営状況である。

売上高に関しては、2016年下半期の1億180万ユーロ(およそ133.6億円)から1億650万ユーロ(およそ139.8億円)と僅かに増加している。しかしオペレーティングコストに関しても1億820万ユーロ(およそ142億円)から1億1080万ユーロ(およそ145.5億円)へ微増した。

損失については2016年の3930万ユーロ(およそ51.6億円)から2230万ユーロ(およそ29.3億円)に減少した。

総債務についても1億7830万ユーロ(およそ234.1億円)から1億6530万ユーロ(およそ217億円)と7.3%減少している。

これらの状況はヨーロッパリーグに出場したことによる経常収入の増加が影響しており、UEFAからのテレビ放映権料は880万ユーロ(およそ11.6億円)に達しているようだ。

また他にも総費用を削減しており、また選手の売買についても以前よりも損失を削減できているとのこと。

そして、問題となっていたミラン買収時の債務3億ユーロ(およそ393.8億円)ほどの借り換えであるが、これはメリルリンチ銀行に取引を委任していると発表されている。

その返済の締切は今年10月だとされており、これに間に合わない場合はエリオット・マネージメント(アメリカのヘッジファンド)に経営権が移される。

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