贔屓のサッカーチームが負けた腹いせに関係ない人を侮辱し続けたファンに観戦禁止や罰金などの処分が科された。『Sky Sports』が伝えている。
問題を起こしたのは、英3部のAFCウィンブルドンの41歳の男性ファン。事件は今月3日に敵地でのロザラム・ユナイテッド戦に0-2で敗れた後に起きた。
敗戦後、この男はドンカスター駅のプラットフォームで周りにいた人々に罵声を浴びせ始めたという。さらにロンドンのキングス・クロス駅に向かう車内でもそれを続けたそう。
被害を受けた女性が止めるように求めたところ、この男は性的な発言をしたうえに1時間も彼女を脅し続けたとのこと。別の乗客がメールで通報し、この男はイギリス鉄道警察によって逮捕された。
イギリス鉄道警察 捜査官
「女性に対する絶え間ない侮辱は1時間以上も続いた。
それによって被害者は恐怖で身がすくみ、席を離れざるをえなかった。
この事件は反社会マナー、公衆への嫌がらせを行うフットボールサポーターへの強いメッセージとして作用すべきだ」
なお、この女性がチェルシーファンだったことも事件の原因だったそうだ。
この男は公序良俗に反したとして裁判所で有罪判決を受けた。570ポンド(8.5万円)の罰金と80時間の奉仕活動、そして10日間の「性とアルコールのリハビリ講習」への参加を言い渡されたとのこと。
さらに、今後3年間はイングランドとウェールズにおいてフットボールの試合を観戦することも禁止された。