ハダーズフィールド対バーンズリー(2012-13)

そして、チャンピオンシップ(2部)の最終節も、歴史的なメモリーの一つになった。

ハダーズフィールドとバーンズリーはともに残留を争っており、前者は負けなければOK、後者は勝つ必要がある可能性が高かった。

バーンズリーは2-1でハダーズフィールドをリード。しかし、その後2-2の同点となる。

そして、裏で行われた試合の結果によってすべてが変わった。このまま得失点差を動かさなければ、両者の残留が決まる状況になったのだ。

試合の最後の2分間、ハダーズフィールドのGKルーク・スティールはもうピッチにボールを蹴り込むことはなかった。

SVブルラーゲ対RSVエムデン(2013-14)

地域リーグというのはどの国でも注目すべき話が沢山埋もれているものだ。

例えば、ドイツの北部地域で戦われている7部リーグのこの試合だ。エキサイティングではないかもしれないが、ハリウッド映画にもできる。

試合は90分の段階で5-5。しかしこの時ブルラーゲは3名を失っていた。2名がレッドカード、1名が他の仕事のため。

アディショナルタイムにエムデンがゴールを決めたが、認められなかった。抗議をする時間もなかった。

なぜならピッチに救急車が入ってきたからだ。ブルラーゲの監督ヤン・リーケンがペースメーカーの不調で倒れたのだ。

彼が蘇生されて救急車で運ばれると、残りのアディショナルタイムが始まった。最終的にブルラーゲが6点目を決めたが、リーケン監督は救急車の中だった。

ラヌース対アルセナル・デ・サランディ(2014年)

アウェーのアルセナルが1-2とリードして迎えたアディショナルタイム。5分過ぎたところで、ホームのラヌースが同点に追いつく。

しかし、抗議への対応などで時間を使っていた審判はその後も試合を続ける。

そして9分が過ぎたところでアルセナルが追加点を奪取。その結果は両チームの選手やスタッフ入り乱れての乱闘と、ファンの暴動を招いた。

そして、アンドレス・メルロス主審は混乱を招いたとしてサッカー協会から無期限の資格停止処分を受けている。

試合を適切な時に終わらせるのも審判の仕事である、ということを感じさせる。

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