2016年のリリースから、明治安田生命Jリーグでの「元年」を経て3年目に突入した『DAZN』。引き続き動向が注目される彼らが1月25日、2018年事業戦略説明会を都内で開催した。
登壇したのはCEOのジェームズ・ラシュトン氏。昨年を「非常に好調な12か月」と振り返るとともに、2018年はサービスのさらなる向上とともに引き続き積極的な投資を行っていくと語った。
『DAZN』の新機能では、2018年の取り組みとして、「フォロー機能・プッシュ通知」、AIを活用した「パーソナライゼーション機能」、端末に動画をダウンロードして視聴できる「ダウンロード機能」の3つを発表している。
なかでも気になるダウンロード機能は、たとえば自宅のWi-Fi環境で試合の動画をスマートフォンへ保存し、通勤・通学の間に視聴といったことが可能になるようだ。これにより、また新たなスポーツの観戦スタイルが定着することは間違いなく、ぜひ早期に実現してほしいところである。
サッカー関連では、Jリーグ中継の制作方針が明らかとなり、特にJ1はカメラの数がさらに増加している。
Jリーグの国内外でのブランド力を高めるため、トップディビジョンのJ1に力を入れるとラシュトン氏も語っており、今後24か月の取り組みとしてAR(拡張現実)の導入などについてもこの場で触れられた。
最後には、Jリーグの村井満チェアマンも登場。今シーズンの新要素として注目される、金曜開催については「フライデーナイト・Jリーグ」という名称を明かし、これまでと違う層に対してリーチしていくことの意義や金曜夜ならでは楽しさの創出について語っている。
この日発表された今年のコンセプト『#時代を変えろ』は、自ら時代を切り開く有言実行な姿勢の表れともいえる。
2018-19シーズンからはUEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグを放映することが決定しており、他スポーツを含め充実したコンテンツで着々と契約者数を増やす『DAZN』の動きから今年も目が離せない。