『La Stampa』は18日、「イタリア・セリエAのユヴェントスは、北朝鮮代表FWハン・グァンソン獲得に向けた交渉を始めた」と報じた。
今季カリアリからペルージャにローン移籍し、前半戦で7ゴールを決めたハン・グァンソン。19歳の北朝鮮代表FWは、今欧州でも最も注目を集める若手になっている。
ユヴェントスは彼の能力を高く評価するとともに、獲得すればアジアにおいてのクラブの存在感を向上させられると考えているとのこと。
19日に保有権を持つカリアリとの交渉を行う予定となっており、取引の条件などを話し合うという。『La Stampa』はアニェッリ会長に近いメディアであるため、比較的信ぴょう性は高いとも。
しかし、問題となるのは北朝鮮との政治的な関係。
かつて彼を獲得したフィオレンティーナは、給料の70%が北朝鮮に渡るという可能性を懸念した。経済制裁が行われていることから、この送金は国連やEUが定めているルールに抵触してしまう。そのため2016年7月にハン・グァンソンとの契約は解除されている。
現在の給与の状況は問題になっていないものの、金額が変わった時にどうなるかは不明である。また、彼は昨年北朝鮮政府からの命令でTV出演を禁止されたと言われており、そのほかにも様々な懸念点があることも確かだ。