『L'Equipe』は14日、「元フランス代表MFサミル・ナスリに対し、世界アンチドーピング機構(WADA)が調査を行っている」と報じた。
現在トルコリーグのアンタルヤスポルでプレーしており、今季はこれまで8試合で2ゴールを決めているナスリ。
しかし、現在ドーピング違反の疑いで調査を受けており、有罪となった場合は最大4年の出場停止が科せられる可能性があるという。
問題となっているのは2016年12月に行われた治療行為である。
セビージャに所属していた彼は、アメリカのロサンゼルスにある病院で静脈内に注射をする治療を受けた。
しかしWADAのルールにおいては6時間以内に50ミリリットル以上の静脈内注射を行うことが禁じられており、明確な違反行為であるとして懲戒手続がスタートした。
ナスリ側はこれらの行為が違法であったという認識はなかったと主張し、さらに医療行為としての許可をUEFAなどに求めていた。
しかし今回スポーツ仲裁裁判所はサミル・ナスリ側が行っていた控訴を拒否することを決めたとのことだ。
意図的にアメリカに渡ってパフォーマンスを向上させるためのドーピングを行ったとなれば、悪質なケースとして最大4年の出場停止が言い渡される可能性もあるという。
もしそうなれば、現在30歳になっているナスリにとってはキャリア存続の危機になる。