――普段から心がけている生活習慣はありますか?

20歳の頃から毎日、基礎体温を測って、記録していました。まずは、体調のバイオリズムを知り、日々のトレーニングに活かしていました。30歳を越えた頃からは、低用量ピルを服用するようになりました。特に生理痛がひどかったわけではありませんが、ピルの服用によって、生理のタイミングが把握できるのは、大変、助かりました。大事な試合や大会期間中に生理日が被ってしまうと、パフォーマンスに悪影響も出るためです。

私はアスリートとして長年、競技生活を続けましたが、同時に、女性として将来、結婚して子どもが欲しいと考えていたので、来たるべき日のために日頃から準備をすることが大切だという強い考えを持っていました(※引退後の2017年1月に第1子を出産)。サッカーのみならず、日頃の生活の中でも、きちんと準備をしなければいい結果は出ないと思います。自分のカラダを正しく理解し、適切に対応することは、日頃の健康を維持するための第一歩だと思います。

――今回のシンポジウムでは「女性の体と健康」について取り上げていますが、澤さん自身、「女性の体と健康」ついてどのようにお考えですか。

女性の体や健康に関して、わからないことがあればドクターに聞くことが大切だと思います。例えば私は、北京オリンピック後にピルの服用を始めましたが、服用に関して詳しく知る前は不安もありました。しかし、そんな不安を感じたり、疑問を持つ度に、かかりつけのドクターに質問をして、きちんと説明を聞き、納得した上で服用することができました。初めは相談しにくいかもしれませんが、ココロもカラダも健康でなければ、自分が好きなことはできません。正しい知識を得て、自分のことを大切に考えることが重要なことだと思います。

――日々の生活の中で、やりがいを見出すためには、どんな姿勢で生活することが大事だと思いますか。

私が日頃、大事にしている考えは、「迷ったときにはやってみる」ということです。何かを始める前、不安はつきものだし、迷ったりします。でも、迷うということは、それをやってみたいということだと思います。だから、迷ったら、まず、やってみる勇気を持つことだと思います。何事にもチャレンジする気持ちでいるのは大切だと思います。目標を達成するまでには、必ず壁があります。レンガを一つずつ積むように、忍耐強く努力を積み重ねていくことが最終的には、目標の達成につながるのではないでしょうか。

社会の中で、自分が好きなことを楽しんでいる女性は、とても輝いて見えるし素敵です。こうなりたい!と思って、日々、努力する女性は、とてもキラキラして見えるので、私自身は夢に前向きな女性をみると、憧れます。

――最後に、女性の健康のために大事なことについてお聞かせください。 

女性の健康に関して社会では、未だに知られていないことや間違った認識がはびこっています。まずは皆さんが、正しく認識することが大事です。そして、個人で知り得た正しい情報を、身近な方々にも広めて共有できれば、良いですね。

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