チェコ代表の中心的選手で、ドルトムントやアーセナルなどで活躍したトマーシュ・ロシツキーが現役からの引退を発表した。
ロシツキーは1980年10月4日生まれの37歳。
優雅なボールさばきとチームの攻撃を操る能力から「リトル・モーツァルト」と称される一方で、果敢なチェイシングでファンの心を掴んだ。
アーセナル退団後は母国へと戻り、自身がプロデビューを飾ったスパルタ・プラハに復帰。今季は17年ぶりに先発出場を飾るなどしていたが、このほどスパイクを脱ぐ決断をしたという。
そんなロシツキーには、現役時代で一つだけ後悔していることがあるそうだ。
その内容とは…
トマーシュ・ロシツキー
「代表としてなんとか100試合に出場できたことは嬉しかった。
しかし唯一後悔があるのは、私たちはEURO2004で優勝すべきだったということだ」
チェコ代表の黄金期である、ペトル・チェフやパヴェル・ネドヴェド、ヤン・コレルらを擁した2004年のチームで欧州選手権を制覇できなかったことを今でも悔やんでいるようだ。
この大会でチェコはオランダやドイツに競り勝ち決勝トーナメントに進出するも、準決勝でギリシャに敗れベスト4敗退となっている。