15日、ベルギー1部のシント=トロイデンは「日本企業のDMM.comが株式の残り80%を取得した」と公式発表した。
2014-15シーズンに2部優勝を果たし、それからはジュピラー・リーグで戦ってきたシント=トロイデン。
今季は開幕から好調なパフォーマンスを見せており、14試合で7勝3分け4敗、勝ち点24で4位につけている。
クラブの株式は2016年にベルギーの実業家ローラン・デュシャトレ氏が取得していた。
彼はかつてのスタンダール・リエージュ会長であり、カール・ツァイス・イェナ(ドイツ)、チャールトン・アスレティック(イングランド)、ウィーペシュト(ハンガリー)、アルコルコン(スペイン)を所有している人物である。
そのデュシャトレ氏から、DMM.comは2017年6月にクラブ株式の20%を取得することが発表された。
そして今回さらに残りの株式すべてを購入することになり、クラブの正式なオーナーになった。
DMM.com取締役の村中悠介氏は「ベルギーのサッカー教育のシステムは素晴らしいと思っています。ビジネス面だけではなく、サッカー界全体に必要な若手の育成システムで学べることが多い」と述べ、サッカー界との関係を重視していることを明かしている。
また、日本人選手や指導者の招へいについては「チームをさらに高みに導くための獲得はあるかもしれないが、現在の好調を支えている人材を尊重している」と否定した。