11日、ワールドカップ2018・アフリカ予選最終節の注目試合、コートジボワール対モロッコが行われた。

勝点差1で首位を争う両チームの直接対決であり、モロッコは引き分け以上で、コートジボワールは勝てば突破という状況。

この熱い戦いは、意外にも前半から動きを見せることになった。先行したのはアウェイで戦うモロッコだ。

25分に右サイドバックのナビル・ディラールが入れたクロス性のボールがゴールに直接決まり、先制点を奪取。

さらにその5分後にはキャプテンのメフディ・ベナティアがCKから2点目をゲットし、モロッコがリードを広げたのだ。

ホームのコートジボワールは、本来アタッカーのマックス・グラデルをボランチに使うなどして3点を奪い返しにかかる。

しかし、冷静かつ狡猾にディフェンスを固めるモロッコのブロックは崩れず、試合は0-2のままで終了した。

これでモロッコは1998年のフランス大会以来、20年ぶりとなるW杯本大会出場が決定。数年前は個の能力に頼った攻撃と熱くなりやすい守備で不安定さが目立っていたが、ほぼ全員がオランダとフランス生まれの選手になったことで安定感が格段に向上した。

チームを率いているエルヴェ・ルナールは2015年までコートジボワールの監督だった。今回は古巣に引導を渡すことになった形である。

一方3大会連続で出場していたコートジボワールは、ドイツ大会の初出場以来初めての予選敗退が決定。今年3月に就任したマルク・ウィルモッツ新監督の下で巻き返しを図ったものの、好調モロッコの牙城を崩せずに終わった。

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