先日、ニクラス・ベントナーが代表復帰を果たしたデンマーク代表。『TV 2 Sport』が気になる情報を伝えていた。
それによれば、キャプテンのシモン・ケアーをはじめとするデンマーク男子代表の選手たちが、女子代表に年間50万デンマーククローネ(889.7万円)を提供することを申し出たという。
DBU(デンマークサッカー協会)と女子代表との交渉最終日の翌日にこの申し出があったとのこと。これによって、DBUと女子代表は金銭面で折り合いをつけることができそうだという。
現時点において男子と女子の待遇面において格差があるようだが、選手たちは将来的にはそれを同等にすることを求めている。
シモン・ケアー(デンマーク代表キャプテン)
「女性が女性だからという理由で、僕らよりも劣る権利になってはならない。
したがって、僕らは自分たちに当てられた資金から年間50万DKKを差し引くことを申し出る。
DBUにはそれを女子チームに譲渡して僕らと同じ権利にすることを求める。
僕らは代表チームであり、並び立っており、互いに責任を負っている。今DBUは彼らの責任を果たさなければいけない」
これまで協会側と選手会は対立しており、女子代表が試合ボイコットの意思を見せる事態にもなっていたようだ。
ただ、代表選手の雇用関係の解釈について揉めているようで、単に金銭の提供だけは根本的な解決にはならないとも。
選手側は平等な待遇を含め多くの権利が補償される被雇用者という立場を求めているが、協会側が雇用主になることに同意していないという情報も。
男子代表からの資金提供をもってしても、交渉締結に至らない可能性も示唆されている。