日本人選手もプレーするブンデスリーガ2部。
先週末に行われた第5節ダルムシュタット対ボーフム戦で、賞賛すべきフェアプレーがあった。
ブンデスリーガの公式YouTubeチャンネルが紹介してくれている。
試合は1-0でダルムシュタットがリードしているという場面。
後半、ボーフムDFフェリックス・バスティアンスが左サイドを駆け上がり、ペナルティエリアに進入!すると相手選手に倒され、PKの判定が下された。
ボーフムとしては1-1に持ち込む大きなチャンスである。しかし、PKを獲得したバスティアンスは何やら複雑な表情でベネディクト・ケンプケス主審のもとへ…。すると、相手選手の足がかかっていなかったと自己申告し、PKはなかったと伝えたのだ!
当初はPKを宣告したケンプケス主審であったが、バスティアンス本人からの告白に自ら下したジャッジを変更。これにより、試合はダルムシュタットのボールで再開となったのだ。
いくら足がかかっていなかったとは言え、リードされた状況でこれを認め主審に告げるのはなかなかできることではない。チームメイトとしては複雑な気持ちだったかもしれないが、バスティアンスとしてもこのままプレーするのは違うと思ったのだろう。
絶好のチャンスを棒に振ったボーフムであったが、なんとこの後81分と86分にそれぞれゴールを奪い、1-2と逆転勝利。
まさにサッカーの神様の存在を信じたくなるような展開である。