『L'Equipe』は11日、「今夏マンチェスター・シティに加入したフランス代表DFバンジャマン・メンディは、チェルシーなら行きたくないと言っていた」と報じた。
モナコから4930万ポンド(およそ68億円)という大きな額でマンチェスター・シティへとやってきたメンディ。怪我で出遅れたものの、ボーンマス戦とリヴァプール戦でフル出場を果たしている。
彼の移籍について、モナコの副会長を務めているヴァディム・ヴァシリエフ氏は以下のように話したという。
ヴァディム・ヴァシリエフ
「我々がベルナルド・シウヴァとティエムエ・バカヨコを売った時は問題なかった。
3人目の放出はバンジャマン・メンディだった。我々は抵抗したのだが、彼は退団する意思が強かった。したがって、昨季のパフォーマンスを繰り返せるかどうか疑問に思ったのだ。
彼はいい少年だ。あのポジションでは最高の選手の一人だろう。しかし、選手の『気持ち』なくしては、そうはなれないものだ。
いいオファーがあったからだけではないんだ。プレミアリーグは彼の夢であり、グアルディオラ監督も彼の夢だったわけだ。
複雑な決断だった。最初には、私は『いや。君はここに残る』と言ったけどね。
ただ、彼は『いやヴァディム。僕は本当にシティへ行きたいんだよ。グアルディオラのところへ』と返したんだ。
彼は何度も言ってきたよ。『チェルシーだったら、行かないよ。でもグアルディオラなんだ。僕はあそこへ行きたい』と。彼は率直だったね。
そして、シティはあの額の提示をしてきた。彼は世界で最も高額なディフェンダーになった。これ以上反抗することはできなかったね。
我々はメリットもデメリットも考えた上で、彼には『退団してもいい』と伝えることにしたんだよ」