先週末に行われたJ2第25節の町田ゼルビア対京都サンガ戦。
試合は大黒将志の技ありゴールでアウェイの京都が0-2と勝利したのだが、このゲームの前半はちょっと珍しい形で終了となった(01:24から)。
0-0で迎えた前半アディショナルタイム、松本怜大がペナルティエリア内で高橋祐治を倒してしまい、京都がPKを獲得。
田中マルクス闘莉王のキックは一度GK髙原寿康に弾かれてしまうも、その後しっかりと押し込み、先制点かに思われた。
しかしゴールとほぼ同じタイミングで、塚田智宏主審のホイッスルが響き渡る。どうやら闘莉王のキックが高原に防がれた時点でタイムアップとなったようで、ゴールは認められなかったのだ。
前半のアディショナルタイムは1分という表示であったが、闘莉王のキックが弾かれた時、すでに時間は1分56秒を経過していた。
競技規則的にはこのタイミングで笛を吹いても全く問題がないわけだが、それでも京都の選手としては「そりゃないぜ…」といった感じだっただろう。
試合後、PKをセーブした髙原はこの場面での説明を求められ、「レフェリーが、時間が押しているから蹴って止めたあとのリバウンドを決めてもゴールはない、ということを周りに伝えていたようなので、特に判定に対する不満もなく、潔く前半が終わりました」とコメント。
一方、前半ラストプレーでのゴールが認められなかった京都ではあったが、布部陽功監督によれば、ゴールにならなかったことで「逆にハーフタイムにみんなで一つになってやろうと、後半はやってやろうじゃないかと」とチーム全員で話し合い、選手たちを送り出したのだという。
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