先日、中国のU-20代表チームがドイツ4部リーグに参入するという驚きの案が浮上した。

ドイツ4部は5つのグループに分かれているが、南西部エリアのジュートヴェストだけが19チームと奇数(他は18チーム)。そこで、中国U-20代表を加えて偶数にしつつ、中国側には2020年東京オリンピックに向けた準備を与えるというものだ。

ドイツと中国は昨年11月にフットボールの発展を目的とした5年間のパートナーシップを締結しており、その一環ともみられる。

また、中国U-20代表と対戦するチームには中国サッカー協会から1.3万ポンド(184万円)が支給されるほか、その試合結果はリーグ戦には反映されないというものでもある。この参入の可否などについては来月11日の会合で議論される見込みだ。

だが、早くも当事者から反対意見が飛び出した。4部ジュートヴェストに所属するヴァルトホーフ・マンハイムというチームが、「中国U-20代表との試合はNO」とする声明を発表したのだ。

ヴァルトホーフ・マンハイムは今季2位だったチーム。中国との2試合への参加について同意していないし、参加もしないだろうとの立場を示した。

ヴァルトホーフ・マンハイム

「我々はすでに協会に対して懸念を表明している。

このような試合がマーケティング面でいい可能性を提供するものであったとしても、地域性を完全に失うべきではない。

地域のリーグやクラブのほうがより重要であり、それらにプライオリティを置くというのが我々の意見だとはっきりさせておく」

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