先日から大きな話題になっているのが、アトレティコ・マドリーとの契約が今夏満了となるFWフェルナンド・トーレスの去就だ。
噂では、その移籍先はなんとメキシコリーグになるのではないかという。
2年の契約が結ばれ、給与はなんと年間500万ドル(およそ5.5億円)に達するとの報道もあるのだ。
そのクラブは、2014年にロナウジーニョを獲得したことでも知られるケレタロFCである。
「ああ、金があるんだな…」というだけではない。このクラブの凄さについて、今一度説明しておこう。
悲運の降格…
ケレタロFCの創設年度は、公式には1950年である。クラブのエンブレムにもそう書かれている。
2部リーグが創設された1949年、ケレタロ市がサッカー連盟からの招待状を受け取り、アマチュアを集めて組織したチームだ。
後にプロへと転向し、2002年には現在の「ケレタロFC」に名称を変更し、1部リーグへと昇格。トップディヴィジョンでの戦いを続けていた。
ところが2013年、ケレタロFCは降格が決定。2部での戦いを余儀なくされた…のだが、そうは行かなかった。
当時、ケレタロのオーナーを務めていたのはグルポ・デルフィネスというガソリンスタンドのグループ企業だ。
彼らは2部リーグでの戦いを良しとしなかった。そこでとった手法というのが…。