2009年に行われたJユースカップの決勝戦で、強烈な無回転フリーキックを決め大きな注目を集めた重松健太郎。
ユース時代を過ごしたFC東京では定位置を確保することができず様々なクラブを渡り歩き、2015年からは町田ゼルビアでプレーしている。
右足から繰り出されるシュートは未だに健在で、距離がある場所からも積極的にゴールを狙う。
26歳になったそんな重松は、先週末の愛媛FC戦に先発出場。0-0で迎えた25分、自慢のキックでサポーターたちをどよめかせた。
30mはあろうかという位置からこの一撃!
ボールはほとんど回転せずに進んでいき、ファーのサイドネットに突き刺さった。これにはGKパク・ソンスも防ぐことができなかった。
この距離から直接狙うというのは、よほど自信がないとできないプレーだ。重松はボールに体重を乗せる感覚に長けており、おそらく中長距離のフリーキックを蹴らせるとJリーグでも屈指のレベルにあるはずだ。
古巣である愛媛との試合でゴールを奪った重松は試合後、「うまく味方がGKを隠してくれたので、壁の上を行って落ちるイメージで蹴りました。それがうまくいって入って良かったです。あまり回転をかけないような蹴り方をしました」とコメント。
試合は1-2で逆転負けを喫したが、町田の相馬直樹監督も「前半は健太郎の素晴らしいシュートが決まり、全体的に自分たちのリズムで試合を進められていたと思います」と振り返っている。