U-20ワールドカップは一発勝負の決勝トーナメントが始まり、30日、日本は南米のベネズエラと対戦したが、延長戦の末に0-1で敗れた。
グループDを3位で通過した日本に対し、グループAを3戦全勝の首位、それも10得点無失点で勝ち上がってきたベネズエラ。「黄金世代」とも目される相手に日本は開始10分間、ボールを支配される入りとなったが、個人の能力に依存した攻撃に慣れると次第に押し返す。
前半には堂安律のフリーキックがバーを叩き、さらに左サイドからのクロスに今大会初出場の髙木彰人が飛び込むなど、決定機を作り出す。
後半の始めにも堂安のスルーパスから再び高木がGKとの1対1を迎えるが、これはベネズエラの守護神ウイケル・ファリニェスがブロック。
その後日本は早めにカードを切り、2試合ぶりに久保建英を投入するが、一進一退の攻防の中で得点は生まれず延長戦へ。
延長も後半に入り、PK戦も脳裏をよぎり始めた108分、左サイドからのコーナーキックをヤンヘル・エレーラに頭で決められ、ついに先制を許す。
その後、日本は延長戦に入ると許される4枚目のカードを切り、田川亨介を投入するが、今大会無失点のベネズエラの守備を最後まで破ることはできなかった。
日本の5大会10年ぶりとなるU-20ワールドカップは、その10年前の“調子乗り世代”と同じくベスト16で終わることとなった。