昨年のAFC U-19選手権を制し、5大会10年ぶりにU-20ワールドカップに登場した日本。
しかし、U-19選手権では奮わなかった開催国の韓国が早々に16強入りを決めた一方、日本は最終節イタリア戦で引き分け、グループ3位でかろうじての突破となった。
【速報】堂安がイタリアから超ゴール!U-20日本代表が劇的16強へ https://t.co/FZQ3eJ7SrO
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年5月27日
苦しんでいる理由はエース小川航基の離脱も大きいが、日本歴代でも最高の部類に挙げられていた守備陣の乱れも見逃せない。
U-19選手権では冨安健洋と中山雄太のCBコンビが冴え渡り、全試合無失点という完全制覇を成し遂げたが、今大会は初戦の南アフリカ戦でわずか7分にこの守備網を破られると、ウルグアイ戦で2失点、イタリア戦でも開始7分間で2ゴールを奪われてしまった。
やはり世界はアジアレベルとは一枚も二枚も違ったというところだろうか。ただそんな中でも、中山の優れた能力を証明するこんなデータが『Opta』で紹介されていた。
92 - 中山 雄太ははイタリア戦で92本全てのパスを成功させた。将来。#U20WC pic.twitter.com/Agj6KuEjdl
— OptaJiro (@OptaJiro) 2017年5月27日
イタリア戦ではなんと、92本のパス全てで成功していたというのだ。
もともとMFだったこともあり、足元が非常に上手く、左足のフィードも正確な中山。
結果としてはグループ3試合5失点だが、現在、J1で暫定首位に立つ柏でレギュラーを務めるだけに落ち着きはさすがで、相手の猛プレスを巧みな足さばきでかわし、味方へ難なく繋ぐ場面を随所に見せている。
ちなみに彼の身長は公称181cm。CBとしてはさほど上背のある選手ではないだけに、将来、日本では馴染みが薄いものの世界では重宝される“守備的な左サイドバック”として、大舞台で起用される可能性があるかもしれない。
このチームの主将・坂井大将が先発を外れた2戦目以降は腕章も巻いているが、背番号3といい、その姿はイタリアのレジェンド、パオロ・マルディーニを彷彿とさせる。