アルジェリアサッカー連盟は25日、「2016-17シーズンから外国人選手の獲得を再び可能とする」と発表した。
2015年夏、アルジェリアリーグが現代では珍しいルールを制定した。
各クラブに対して「2016年夏から新たな外国人選手と契約することを禁止する」と宣告したのである。
原因はリーグ全体の経済的困難、また一部の代理人との衝突、外国人選手の質の低さを懸念したことであると言われている。
こうして「鎖国」をスタートさせたアルジェリアであるが、国内外の法律の専門家から批判が相次ぎ、結局議論の末今夏撤回されることになった。
アルジェリアサッカー連盟は2017-18シーズンの規約において「各クラブは再び外国人選手を獲得できる。ただし、数は2名を超えないこと、年齢は30歳以上でないこと」という文面を加えたとのことだ。
ESセティフがクラブワールドカップに出場するなど、実力的にはアフリカでも屈指と言えるアルジェリアであるが、リーグの運営には苦戦している。
これまでも選手に対する給与の支払が滞ることが頻繁に起きており、そのために外国人選手がモチベーションを失ってしまうという現実もあるという。
その一方でアルジェリアは欧州のリーグに進出したい選手にとっては登竜門的存在でもあり、それでもプレーしたいという者も多い。
これらのジレンマが経済的な改革を妨げているとも言われており、今後の動きが注目されている。