20日、2016-17シーズンのドイツ・ブンデスリーガ最終節が一斉開催され、大迫勇也が所属するケルンは武藤嘉紀が所属するマインツをホームに迎えた。

ケルンは来季の欧州リーグ(EL)出場権が、一方のマインツは1部残留がかかっており、どちらにとっても勝点3がほしい大一番。そんな試合で半端ない才能を爆発させたのが大迫だった!

まずは42分、味方からのスローインを丁寧に頭で落とし、ヨナス・ヘクターの先制ゴールをアシスト!

7位ケルンがELの出場権を獲得するにはこの試合に勝利し、6位フライブルクが引き分け以下の成績に終わることが絶対条件。厳しい条件だがフライブルクは敵地で王者バイエルンと対戦しており、ケルンにとっては“奇跡”も十分に可能な状況にあった。

後半は互いに得点が生まれない緊張感のある時間が続く。しかし、87分、クラブの欧州行きを決定付ける貴重なゴールを決めたのはこの男だ!

「1-0で勝っていて、あのようなシチュエーションが来るだろうなと思っていたので、落ち着いて決められました」(ブンデスリーガ公式)

右サイドを独力で突破したミロシュ・ヨイッチからのパスを受けた大迫が、最後は左足でゴールの右隅へ突き刺したのだ。

簡単なプレーに見えるが、相手DFが全速力で追いすがるなかパスの勢いを殺さず、むしろ半身の体勢から進行方向へ加速させる形で上手く持ち運んだことにより、フィニッシュが容易となった。これもまた、大迫流「後ろ向きのボールをめっちゃトラップ」であったと言えるだろう。

試合は大迫の1ゴール1アシストでケルンが2-0と勝利。他会場ではフライブルクがバイエルンに1-4、さらに原口元気が所属するヘルタBSCもレヴァークーゼンに2-6と大敗したため、一気に5位へと浮上したケルンが25年ぶりにヨーロッパカップの出場権を獲得した。

今季は開幕からレギュラーに抜擢されたものの、複数のポジションで起用されるなかゴールから遠ざかる時期もあった大迫。シーズンの終盤には代表戦での負傷によって欠場を余儀なくされたが、最終的には7ゴール6アシストを記録し、さらにクラブの歴史に名を刻む最高の形でシーズンを締め括った。

なお、マインツの武藤は62分から途中出場。チームは敗れたものの、得失点差で15位となり残留が決まっている。

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